サッカー本

2007年08月18日

[サッカー本]信じるチカラ パク・チソン自伝

お盆で帰省中にようやく読みました、朴智星の自伝。

徹底した努力家で、それがあったからこそ、チャンスを逃さずマンチェスター・ユナイテッドまで昇っていった、そんな朴智星のこれまでがよく分かる一冊。
他のプレイヤーのことを悪く言うこともなく、すべてを肯定的に書いているのも人柄が表れていて、なんていいヤツなんだと。欠点といえば、真面目すぎることでしょうか。
サンガの頃の朴智星って、結構ギャラもらってたのねと驚きもあり。

今シーズンのユナイテッドは、ハーグリーブス、アンデルソン、ナニと中盤に強力な新戦力も入ってきて、ますますポジション争いは厳しくなりますが、早く復帰をしてその姿を見せてもらいたい。
放出されるのではと心配していましたが、この本によると長期的な視点で手術した方がよいとユナイテッドが判断したらしく、まだまだ大いに期待されいるはず。
最近の情報では、年内に復帰できるかどうかというところのようですが、これまで以上に朴智星らしいプレーで生き残ってもらいたい。

しかしまぁ、ユナイテッドの方は、ルーニーが骨折したり、戦力が揃わなかったりで開幕2試合が引き分け。連覇は早くも赤信号か。

信じるチカラ パク・チソン自伝

オススメ度:★★★★★(5.0)
※5点満点です

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2006年09月03日

[サッカー本]日本サッカーと「世界基準」/セルジオ越後

ワールドカップ・ドイツ大会での日本代表の戦いや日本のサッカーの現状をもとに、日本が世界基準になるための提言をセルジオ越後が出した新書です。

ワールドカップでジーコが(日本サッカー協会が)いかにダメだったかということは、いろいろな機会を通じてセルジオ越後が言っていることをまとめたようなものですが、セルジオ越後がブラジルで子供の頃どのようにサッカーと一緒に育っていったかなど、なかなか面白く日本との違いを改めて感じさせられます。また、日本のサッカー育成に関する問題点の指摘はセルジオ越後ならではで、川渕にも耳を傾けてもらいたいところです。

オシム・ジャパンについては、世間ではオシムなら大丈夫と言うが谷間の世代をどう率いて世界と戦うのかと懸念しており、これにはまったく同意。ワールドユースやオリンピックで好成績を残した世代をジーコで食いつぶしてしまい、下の世代の強化がまったくできていない今、これからどのようなチームに仕上げていくのか。オシムが軸と言っていた松井でさえもフランスの中位チームのルマンでも主力とは言えず、さらにJリーグのチームはアジアで勝てていないだけに。

日本サッカーと「世界基準」
セルジオ越後



オススメ度:★★★★(4.0)
※5点満点です

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2006年02月18日

[サッカー本(小説)]龍時01-02、龍時02-03、龍時03-04

今週はバルサvsベティス戦ということで、スペインに単身渡りベティスの選手になるリュウジ(龍時)を主人公にしたサッカー小説の傑作「龍時」について。
龍時01-02は2002年のW杯前に出版されたもので高校生のリュウジがスペインに渡りリーガデビューするまで、龍時02-03は翌年に出版されたものでベティスへ移籍したリュウジの活躍、龍時03-04は2004年のアテネ五輪前に出版され日本代表としてアテネで活躍するリュウジが描かれています。
読んだ方が多いと思いますが、サッカーファンで(特にリーガファンで)まだ読んでいないという方は、是非読んでください。龍時01-02、龍時02-03の2作だけ文庫化されています。サッカー雑誌の「ワールドサッカーキング」で連載されているマンガの「龍時(リュウジ)」は、この小説を原作にしたものです。

龍時01-02

内容---
スペインU-17との親善試合に出場した高校生、志野リュウジは世界との壁に愕然とする。監督の指示に逆らい、一人奮闘するも敗退。試合後、リュウジのもとに、リーガ・エスパニョーラ下位チームのユース育成担当からの連絡が入る。リュウジは家族との葛藤を乗り越えて単身スペインへ渡り、フベニール(ユース)リーグに入り、困難に立ち向かってゆく・・・。
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冒頭はスペインU-17との試合から始まりますが、いきなりこの試合の描写にハマる。選手のプレー中の思考や疲労、チームの中でどう動くかなど、多くの選手に取材したと思われる内容は、目の前の試合を見ている以上に臨場感たっぷり。そして日本の枠に収まらないリュウジが、父母との関係含めた世界から飛び出す様子、スペインで国籍の違いから受ける不利な扱いを乗り越えようとする様子など、サッカーを離れた読み物としても非常に面白い。
特にこの1作目は、スペインのフベニールを舞台にしているところがリーガファンとしてはかなり興味を持てるところで、JSportsのバルサTVで最近紹介されている世代別リーグのダイジェストを見るときは、この小説を思い浮かべてしまったりします。

龍時01-02 文春文庫

オススメ度:★★★★★(5.0)
※5点満点です

龍時02-03

内容---
リーガ1年目を終え、ベティスへレンタル移籍したリュウジ。フラメンコダンサーとの恋や、セビージャに所属する韓国人パクとの友情を交えながら、バルサやレアル・マドリーといった強豪との対決、セビージャとの激しいアンダルシアダービーなど戦い、シーズン終了後に日本代表とベティスとの親善試合に帰国する・・・。
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リーガ・エスパニョーラでの1年間ということで、この2002-2003シーズンの各チームの選手が実名で登場するのが嬉しい。サッカーの試合の描写は、普段テレビで見ているトップリーグの試合となり、プレイヤー一人一人の特徴まで目に浮かびます。
記者としてスペインへやってきて父との関係や、隣のアパートに住むフラメンコダンサーとの恋愛など、リュウジの成長過程もよく描かれていて前作に引き続き期待を裏切らないものになっています。
ライバルチーム同士というか、犬猿の仲とも入れるチームにいながら、日本食の定食屋で会って友人となる韓国人パクとの関係も、W杯での日本と韓国の戦いぶりや両国民の考え方など含め書かれていますが、さすがにここはあまり突っ込んではいませんでした。

龍時02‐03 文春文庫

オススメ度:★★★★★(5.0)
※5点満点です

龍時03-04

内容---
日本代表としてアテネ五輪に召集されたリュウジが、ギリシアやスペインなど強豪国と戦ってゆく。組織サッカーを信条とし個人プレーを認めない監督のもとで、リュウジがどのように戦うのか・・・。
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1作目で日本のサッカーに絶望を感じたリュウジが、日本代表として戦うというのがこの3作目。オリンピック前に出版されたもので、実際の日本代表とは違って、リュウジの日本代表は勝ち上がっていきます。
この3作目は、これまで以上にサッカーの試合のシーンが多い、というかサッカーシーンが大半。ドイツ帰りの平義監督の要求する組織サッカーの中で個人的な動きを封じられたリュウジがどのように考え、打開してゆくかがメインとなっています。試合以外のストーリーとしては、平義監督のバックグラウンドに関するものぐらいで、小説としての面白さはこれまでのものに比べ今ひとつ。オリンピック前ということもあったのでしょうが。
個人的に残念なのは、1作目でも出てきた梶という架空のプレイヤーが司令塔であるため、松井大輔がサブとしてちょっと出てくるだけというところだったりします・・・。

龍時03-04

オススメ度:★★★★☆(4.5)
※5点満点です

purplesanga at 15:39|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)